Day2 の題材は、ご自身の業務です。架空の案件ではありません。いま実際に手を動かしている作業のなかから1つ選び、それを動くものに変えます。あわせて、御社テンプレートに沿ったスライドを作り、Day1 で育てた保管庫が崩れない状態にして帰ります。
今日の前半は、手を動かしません。講師のデモを見ていただきます。Day1 の終わりに出た「ブラウザの Claude で足りるのではないか」「業務での使い所が見えない」に、画面で答えるためです。
/gyomu に渡し、要件から実装まで通します/gyomuDay1 と違い、今日は演習用の別フォルダを使いません。Day1 で育てた PMVault の中で作業します。作ったものは保管庫の中に 50_業務改善/ として残るので、研修後もそのまま続きから進められます。
事前の準備は要りません。今日使う道具は、これから全員で一緒に入れます。うまく入らなくても、その場で講師が見ます。
最初の10分で、Skill 2本とスライド生成キットを入れます。全員一緒に進めますので、この場でやってください。入らなかった方は手を挙げてください。
この資料が置いてあるページの「配布物」から、次の2つを落としてください。
adl-skills.zip … 今日使う Skill 2本(gyomu と vault-keep)adl-deck-kit-v2.zip … 御社テンプレート準拠のスライド生成キットClaude Code を起動して、次をそのまま送ります。展開から設置までやってくれます。
ダウンロードフォルダにある2つのZIPを展開して、次のとおり置いてください。 1. adl-skills.zip を展開し、中の gyomu フォルダと vault-keep フォルダを ~/.claude/skills/ に置く。adl-skills フォルダごとではなく、中の2つをそれぞれ置く。 skills フォルダが無ければ作る。 2. adl-deck-kit-v2.zip を展開し、できたフォルダを ~/Documents に置く。 終わったら、~/.claude/skills/ の中身と、~/Documents/adl-deck-kit-v2 の中身を見せてください。
~/.claude/skills と入力すると開きます。Windows はエクスプローラーのアドレス欄に %USERPROFILE%\.claude\skills と入力します。開いたウインドウに gyomu と vault-keep の2つをドラッグしてください。.claude は先頭がドットのため、通常は一覧に出てきません。~/.claude/skills/adl-skills/gyomu/ のように1階層深くなると読み込まれません。skills の直下に gyomu と vault-keep が並ぶ形が正解です。Claude Code をいったん終了し、起動し直します。入力欄で / を打って、候補の一覧に gyomu と vault-keep の両方が出ていれば完了です。
~/.claude/skills/gyomu/SKILL.md があるか自分で見る代わりに、こう聞いても構いません。
~/.claude/skills/ の中身を見せてください。 gyomu と vault-keep が正しく入っているか確認してください。
ここは見ていただくだけです。手を動かしません。講師が3本のデモを実演します。3本とも、同じことをブラウザの Claude で試してからお見せします。
整形していないヒアリングメモから、提案骨子8枚を生成します。注目していただきたいのは、生成された pptx を開いた直後です。ロゴもフォントも配色も入っています。さらに PowerPoint の「レイアウト」メニューを開くと、公式テンプレートの26レイアウトがそのまま並びます。テキストボックスの中身も編集できます。画像で貼られているのではありません。
全国47支店から届いた売上ファイルをまとめます。ヘッダーの位置もシート名も列の順番もバラバラです。注目していただきたいのは2点。処理の途中でフォーマットの違いを自分で見つけていること。そして、読めなかったファイルがあれば黙って落とさず、理由つきで報告してくることです。
3案件24ファイルを読み、共通して出ている論点を洗い出します。提案書の pptx も試算の xlsx も読みます。注目していただきたいのは、根拠にしたファイル名と記述を挙げてくるところです。手作業では追えない部分です。
ここから手を動かします。2段構えです。先にワークシートへ書き、そのあと /gyomu に渡して壁打ちに入ります。
小さなことで構いません。むしろ小さい方が今日のうちに動きます。「経営管理」のような大きな単位ではなく、そのなかで一番時間がかかっている部分を選んでください。
思いつかない場合は、次のどれかに近いものがないか探してみてください。
きれいに書く必要はありません。箇条書きの走り書きで十分です。このワークシートは提出する書類ではなく、次のステップで貼り付けるための下書きです。
PMVault で Claude Code を起動し、ワークシートに書いた内容をそのまま貼り付けて送ります。Skill はユーザー設定に置いてあるのでどのフォルダでも呼べますが、保管庫の中で起動すると成果物の置き場所を聞かれずに進みます。
/gyomu (AI活用ワークシートに書いた内容をここに貼る)
送ると、質問が返ってきます。1回に1〜2問です。答えていくと、4回から8回のやり取りで要件が固まります。
要件が固まると、Obsidian 側に新しいフォルダが現れます。
50_業務改善/
├── README.md
├── INDEX.md
└── 01_〇〇/
└── 設計書/
├── 00_ローデータ.md
├── 01_壁打ち記録.md
└── 02_要件定義.md00_ローデータ.md には、最初に貼った内容がそのまま残っています。3ヶ月後に「なぜこれを作ったのか」を追えるのはこのファイルだけになります。
初回だけ、Vault のルールファイル(WIKI.md・index.md・README.md)にも追記が入ります。追記のみで、もとの記述は消えません。何をどこに足したかは報告されます。
/gyomu が候補に出ない場合は、~/.claude/skills/gyomu/SKILL.md が置けているかを確認してください。置いたあとに起動したセッションでないと読み込まれないので、いったん終了して起動し直します。フォルダが skills/gyomu/gyomu/ と二重になっていることもあります。「~/.claude/skills/ の中身を見せてください」と頼めば確認できます。/gyomu を実行します。連番が 02_ で振られ、INDEX.md に行が増えることを確認してください。2件並ぶと、どちらを先に作るべきかの判断材料が出ます。削減時間の見込みを比べてみてください。午前に固めた要件から先へ進みます。ご自身の操作は「続けてください」と伝えるだけです。ただし途中で一度だけ、判断を求められます。
午前の続きから再開します。セッションを閉じてしまった場合は、次のように伝えれば続きから進みます。
50_業務改善 の中の、いま作りかけのプロジェクトの続きをやりたいです。 設計書フォルダの中身を読んで、いまどこまで決まっているかを教えてください。 そのうえで、次に書くべき設計書に進んでください。
設計書/ にファイルが増えていきます。全部で最大9本ですが、小さい業務なら5本で終わります。要件定義、データ仕様、テスト観点の3本は必ず作られます。
A4 1枚に収まる長さの要約が出ます。設計書を全部読む必要はありません。この要約だけ読んで判断してください。
違うと思ったら、その場で伝えてください。設計書が直され、もう一度要約が出ます。何度でも構いません。
承認すると、3つの作業が同時に始まります。画面が慌ただしくなりますが、止まっているわけではありません。
難しい判断が要る実装には賢いモデル、決まった形を書くだけの作業には軽いモデルが割り当てられます。同じ速さで全部やるより、待ち時間が短くなります。
設計書/ と ドキュメント/ にファイルが増えていくのが見えます。何が起きているかが分かると、待ち時間の不安がなくなります。実装が終わると、3つが揃った状態で渡されます。
その場で1回動かしてください。設計書/07_テスト観点.md に確認項目の表があります。上から1つずつ通します。
朝のデモAでご覧いただいたものを、ご自身の手で通します。テーマを渡すと、御社テンプレートの体裁で pptx が出ます。作って終わりにせず、直して作り直すところまでやります。
plan.yaml に書くロゴ、配色、書体、ページ番号はテンプレートのスライドマスターから自動で入ります。描き直していないので崩れません。生成後、PowerPoint の「レイアウト」メニューには公式の26レイアウトがそのまま並びます。
スライドを作る前に、3つだけ決めます。ここが曖昧なまま生成すると、枚数だけ多くて言いたいことが伝わらないものが出ます。
adl-deck-kit-v2 であることを伝えているキットには templates/plan_template.yaml という雛形と、docs/ に書き方の説明が入っています。中身を読ませてから書かせると精度が上がります。
docs/WORKFLOW.md と templates/plan_template.yaml を読んでから」と最初に伝えると、キットの作法どおりに進みます。素材は午前に作った 50_業務改善/01_〇〇/ の中にあります。設計書の要件定義とドキュメントを渡してください。計画ができたら、まず構成だけを表で出させます。この段階なら直すのが早いためです。
plan.yaml ができたら、まず bin/storyline.py で構成を表示してください。 必要なライブラリが入っていなければ入れてください。 表示された内容を見て、私が「これでよい」と答えるまで生成に進まないでください。
表が出たら、次の3点を見てください。
直したい点を伝えて、直った表をもう一度見ます。納得したら生成に進みます。
この構成でよいので、bin/build.py で生成してください。 生成が終わったら bin/audit.py にかけて、指摘があれば直してください。
生成された output/ の pptx を PowerPoint で開きます。ここからが本番です。
直したい箇所が見つかったら、PowerPoint 上で手直しするのではなく、指示を出して作り直します。同じことが次回も起きるためです。
5ページ目の文字が多すぎるので、要点を3つに絞って作り直してください。 あと、7ページ目は表よりグラフの方が伝わると思います。変更してから生成し直してください。
この往復を2回か3回まわします。1発でできあがることはありません。直すのが速いことがこのキットの価値です。
bin/audit.py の出力を貼り付けて「これを直して」と伝えます。台紙が壊れている場合は assets/ADL_Base.pptx が入っているか確認してください。plan.yaml の素材のまま、読み手を「上司」から「経営会議」に変えて作り直します。前提の説明量、1ページあたりの情報量、結論の位置がどう変わるかを見比べてください。2本を並べると、読み手を指定することの効き方が分かります。Day1 で、記録がたまる仕組みまで作りました。ただし入れる仕組みだけでは、3ヶ月で見なくなります。今日は保つ側を作ります。あわせて、普段お使いのブラウザ版 Claude での会話を、保管庫に持ち込む方法を扱います。
手を動かす前に、ご自身の保管庫を開いて眺めてください。Day1 から今日までで、すでにファイルが増えているはずです。
困るのは、量ではなく古い情報を根拠にしてしまうことと、入口が増えて構造が崩れることの2つです。今日はこの2つに手を打ちます。
普段はブラウザ版やデスクトップアプリの Claude をお使いの方が多いと思います。やめる必要はありません。役割が違います。
| ブラウザ・アプリの Claude | Claude Code | |
|---|---|---|
| 得意なこと | 調べる、相談する、下書き、壁打ち | 手元のファイルを開く・書く・保存する |
| 出力 | 画面のなか。転記は人の作業 | .xlsx や .pptx が手元に生成される |
| あとに残るもの | 会話を開き直せば読める。手元には何も残らない | ファイルとして残り、次のセッションでも読める |
| 向いている場面 | 移動中、思いつき、まだ形にならない相談 | 出力を保存する作業、繰り返し発生する作業 |
線引きは1つです。出てきたものを保存するかどうか。保存しないならブラウザで足ります。
ただし、ブラウザで相談した内容は、そのままでは資産になりません。3ヶ月後に「あのとき何を検討したか」を引き出せません。持ち込む工程が要ります。
30_インプット/.raw/ に置かれているYYYY-MM-DD-chat-テーマ.md の形になっている直近1ヶ月で、ブラウザの Claude と話した内容を1つ選んでください。仕事に関するものなら何でも構いません。会話を全選択してコピーし、保管庫の入口に貼り付けます。
30_インプット/.raw/2026-08-03-chat-需要予測の見直し.md
貼り付けたら、取り込みの指示を自分の言葉で書きます。次の4点を必ず含めてください。
30_インプット/.raw/chat/ にまとめて置いて、フォルダごと渡してください。「同じテーマの会話は1枚にまとめて」「重複している話題があれば言って」と足すと、10本でも1回で片づきます。人が読み返すのは現実的ではないので、ここは明確に速いところです。保管庫を使っていると、必ず直下にファイルが置かれます。急いでいるとき、他のアプリから保存したとき、AI が場所を間違えたとき。放っておくと、そこが第二の入口になって構造が崩れます。
/vault-keep を呼んで、直下の見張りを作ります。
/vault-keep 直下に置かれた迷子ファイルを見つけて報告する仕組みを作りたいです。 まずは移動せず、報告だけにしてください。
_inbox/README.md に、ファイル名と置き場所の候補つきで書かれるできたら、試しに保管庫の直下に適当なファイルを1つ作ってから動かしてみてください。検知されて報告に出れば成功です。
思い出してやるものではないので、自動で動かします。Day1 で作った自動整理と同じ要領です。
いま作った迷子ファイルの検知を、1日1回・朝9時に自動で動かすように登録してください。 最初の1週間は報告だけにしたいので、移動はせず _inbox/README.md に書くだけにしてください。 標準出力と標準エラーは ~/Library/Logs/pmvault-keep.log に出してください。 登録できたら、その場で1回動かして結果を教えてください。
_inbox/README.md に何件たまっているか(毎週5件以上なら入口の使い方を見直す)、40_運用/log.md に整理の行が毎日あるか(無ければ止まっている)、ログにエラーが出ていないか。この3つが問題なければ、それ以上は見なくて構いません。/vault-keep に「月ごとの区切りを作りたい」と伝えます。時系列で増え続けるもの(入口・会話ログ・操作ログ)だけを月で切ります。概念や事例のノートは日付で探すものではないので触りません。当月のフォルダには手を触れず、月が変わったときに前月ぶんをまとめて移すのが安全です。パス付きのリンクだけ張り直す点にも注意してください。last_checked として1行足しておくと、次回の差分が分かります。今日作ったものが、明日からご自身の手で回るかどうかを確認します。
50_業務改善/01_〇〇/ に、使い方とダミーデータつきでplan.yaml1つでも欠けている方は、いまのうちに講師に声をかけてください。欠けたまま持ち帰ると、明日には手が止まります。
/gyomu で作る。1件目より半分の時間で終わります50_業務改善/INDEX.md に、見込みと実測を並べて書く40_運用/log.md に、送った命令がたまっています。同じことを何度も頼んでいたら、それが次の候補です。「log.md の今月分を読んで、繰り返している作業を3つ挙げて」と聞けば出てきます。/gyomu も /vault-keep も、日本語の指示だけで作ったものです。コードは1行も書いていません。配布した gyomu/doc/how_this_skill_was_made.md に、実際に書いた指示を手順ごとに整理してあります。ご自身の業務に合わせた Skill を作るときの下敷きにしてください。ご自身の業務が今日のうちに決まらなかった場合は、こちらを進めてください。決まった道筋があるので、手が止まりません。
朝のデモBで使った47ファイルのフォルダをお渡しします。集計の指示は出しません。「このフォルダをどうにかしてください」から始めてください。
ファイルによってヘッダーの位置もシート名も列の順番も違います。金額の列がないものもあります。1回で通らないはずです。何が足りなかったかを考えて、指示を足していってください。指示の書き方そのものの練習になります。
デモCで使った3案件24ファイルをお渡しします。共通して出ている論点を、根拠のファイル名つきで洗い出させてください。
そのまま 04 のスライド生成につなげられます。抜き出した論点を素材にして、提案骨子のスライドを作ってみてください。
gyomu / vault-keep)を置く場所は?~/.claude/skills/ の直下にそれぞれ。1階層深くなると読み込まれません。ここに置くと、どのフォルダで起動しても呼べます。Day1 が「ためる」、Day2 が「使う・保つ」です。ためるだけでは資産になりません。今日作った3つのうち、どれか1つでも来週も動いていれば、この2日間は回収できています。
INDEX.md に2行並ぶと、どちらが効いているかを比べられます。INDEX.md の下部に、見込みと実測を並べる欄があります。見込みだけを残さないでください。実測が入ると、次に何を作るべきかの判断が変わります。ドキュメント/使い方_〇〇.md とダミーデータです。設計書は渡さなくて構いません。「この使い方を、はじめて触る人向けに書き直して」と頼むと整います。| 症状 | 初動 |
|---|---|
| Skill が候補に出ない | ~/.claude/skills/gyomu/SKILL.md があるか確認。1階層深くなっていないか、置いたあとに起動し直したかも見る |
| 質問がなかなか終わらない | 正常です。4〜8往復かかります。答えにくい項目は「分かりません」で構いません |
| 実装が止まったように見える | まず5分待つ。並列で動くため画面に何も出ない時間があります。「いまどこまで進んでいますか」と聞けば状況が返ります |
| スライド生成でライブラリのエラー | エラー文をそのまま貼り付けて「これを直して」と伝える。必要なものを入れて実行し直します |
| 生成した pptx の体裁が崩れている | bin/audit.py の出力を貼り付けて直させる。台紙は assets/ADL_Base.pptx が必要です |
| 保管庫の場所を聞かれた | Obsidian で開いているフォルダを答える。保管庫の中で起動していれば聞かれません |
| ルールファイルが書き換わった | 追記のみで、もとの記述は消えていません。Obsidian のファイル履歴で変更前も見られます |
| 途中でセッションを閉じた | 「50_業務改善 の作りかけのプロジェクトの続きをやりたい」と伝えれば再開できます |
| 本番データを使いたい | ダミーで数字が合うことを確認してから差し替えます。「本番データに切り替える手順を教えて」と聞いてください |